【2024年冬号表紙】デジタルとこども環境

 

《目次》
デジタルとこども環境

《特集》
1:一人ひとりの好きをとことん探究!(三宅貴久子)
2:幼児のデジタル環境(秋田喜代美
3:非認知能力を育むつくばスタイル科学習(大坪聡子・川島祥平

《世界のこども環境》
4:フィンランドにおける小学生の遊び環境(池田文子
《バトンをつなぐ》
5:民主主義教育と同じ様な重みで、資本主義教育の知見の集積を (みえけんぞう)
《こどもの目と手》
6:冬のはたけにて
《ブック&シネマ》
8:書評『じゅっぺ先生の「輝け!大地保育」』(薮田弘美
9:書評『感覚の困りごとへの心のケア』(小澤紀美子)

《編集室から》
10:編集後記

デジタルとこども環境

伊藤 祐基(大久保わかくさ子ども園)

今回は「デジタルとこども環境」というテーマでお届けします。
近年、ChatGPTなどに象徴される大規模言語モデル(LLM)、いわゆる生成AIの技術が飛躍的に向上し、社会のあらゆる場面で活用が進んでいます。もはやそれを善悪の二元論で語る段階はとっくに過ぎてしまっていると思います。

そして、これからのこども環境とは、こうした生成AIが当たり前に存在する環境にほかなりません。
そんな中、こどもに深く関わることになるひと……教師や保育士、居場所に携わる人々は、次々と出現するあたらしいガジェットやサービスにさわってみるような好奇心をもちながら、あたらしい教材研究や授業実践の模索を楽しんでいくマインドをもっていきたいものですね。こどもたちに求めるような「失敗を繰り返しながら前進していく姿勢」は、むしろ自分たち大人の側にこそ重要なように思うのです。

今回、編集会議にて(たいへん無責任に)テーマを投げさせてもらったところ、大変優秀な編集部同輩の皆さんがかたちにまとめてくれました。ご多忙のなか、ご寄稿いただいた皆さまにも厚く感謝いたします。

なお、この原稿はChatGPT o-1に一度放り投げて生成させてみたものの、的確かつ優等生すぎてつまらない解答が返ってきたため、ゼロからあらためて作文してみたものであることを申し添えます。

2024年度こども環境学会 学会誌編集委員会・編集部会(2025.2.25現在)

部会長(Webマガジン編集長)

  • 田村光子(植草学園短期大学こども未来学科)

編集部会員

  • 石田 佳織(園庭研究所)
  • 愛甲 哲也(北海道大学)
  • 松村 弘美(プランニング開)
  • 清水 日香里(札幌市立信濃中学校 教諭)
  • 岩崎 基次(盛岡大学短期大学部)
  • 伊藤 祐基(大久保わかくさ子ども園)
  • 原 寛道(千葉大学)
  • 相澤 考紀(千葉市子どもたちの森公園NPO法人プレイフルエンタープライズわかば)
  • 藤田 大輔(豊橋技術科学大学)
  • 西本 雅人(福井大学)
  • 粟原 知子(福井大学)
  • 坂口 淳(新潟県立大学)
  • 安藤 武司(カムロ)
  • 塚田 由佳里(同志社女子大学)
  • 荒木 寿友(立命館大学)
  • 花輪 由樹(金沢大学)
  • 村井 尚子(京都女子大学発達教育学部)
  • 嶽山 洋志(淡路景観園芸学校・兵庫県立大学)

伊藤 祐基(いとう ゆうき)

社会福祉法人若草福祉会 大久保わかくさ子ども園 事務兼保育士。明治大学政治経済学部卒業後、日本教育新聞社に入社、文科省、厚労省等の教育保育行政や学校園現場など幅広く取材する。たまたま幼稚園・保育園担当となり、従来型の学校教育とは真逆である、環境による「型にはめない」教育や、遊びを通じた育ちの世界に面白さを見出す。その後、保育関係のウェブディレクターを経て現職。保育士資格は記者時代に審議会取材の傍ら取得した「門前の小僧」。ほかに東京都福祉サービス第三者評価委員など。